実際の歯列矯正治療の方法は大きく分けると、歯の表側に装置をつける方法と裏側につける方法とがあります。表側はラビアルといって、もっともオーソドックスな方法といえます。それに対して、裏側に装置をつける方法はリンガル方式といって、ここ10年くらいの間に始まった比較的新しい方法といえます。
それぞれに特徴があって、患者さまの目的に合わせて選ぶことをお勧めします。
表側に装置をつける治療では、やはり目立ってしまうということが最大の難点になります。ただし、今はセラミック製の装置など目立たないものもあります。アメリカのように矯正をすることがステイタスであり、まったく隠す必要がないというお国柄であれば、別ですが、やはり日本やヨーロッパでは控え目な装置の方が人気があるようです。
逆に裏側に装置をつける場合は、装置が見えないということがなんといっても大きな利点になります。
ただし、舌をおくスペースが装置の厚みの分だけ狭くなるので、慣れるのに時間がかかります。そのほか、最初の内はしゃべりにくいということもあるようです。食事の際にも、どうしてもモノがはさまりやすいということがあります。また、歯磨きが表側よりも少々大変になるといったこともあり、歯肉炎を起こしやすくなります。
ただ、周囲の人に気づかれずに治療をすることができるという点は、魅力的といえます。接客業などこれまでどうしても矯正装置をつけることができなかったという方で裏側からの治療を希望する人も増えています。
価格的にも裏側からの治療の方が1.5倍ほど高い傾向にあります。